舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)  ※第2木曜日以外の診療となります

舌下免疫療法とは

院長 木曽 一誠 挨拶

以前は、アレルギー物質に触れること自体が、すべてアレルギーの原因のように信じられていました。しかし現在では、アレルゲン(アレルギー物質)に「慣らす」ことによって、アレルギー反応を緩和できることがわかってきました。これをアレルゲン免疫療法といいます。

アレルゲン免疫療法は100年以上も前から行われている治療法です。従来はアレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が主流でしたが、その後、治療薬を舌の上に投与する「舌下免疫療法」が登場し、ご自宅でも服用できるようになりました。

現在、アレルギー性疾患のうち「花粉症」「アレルギー性鼻炎」「気管支喘息」などに対し舌下免疫療法が行われています。厚生労働省でも「舌下免疫療法に関する研究」を実施し80%近い人に効果が認められたことから、スギ花粉症の治療が保険適用にて開始されました。

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。人によっては完治も期待できます。症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

舌下免疫療法の流れ

院長 木曽 一誠 挨拶

1.初回診察                                     診察を受けていただき、場合によってはアレルギー検査を行います。総合的に舌下免疫療法の適応を判断します。

※他医療機関で行ったアレルギーの検査結果があればお持ちください。

2.アレルゲンの初回投与                                  投与後は約30分間、院内で経過を見ます。

3.はじめの14日間(増量期)                                  薬液は、1日1回舌の上にしばらく保持した後、飲み込みます。その後5分間はうがい・飲食を控えてください。はじめの14日間は、投与するアレルゲンの量を少しずつ増やしていき、体に慣れさせます。

4.維持期                                    3週目からは、毎日同量の薬液を投与し続けます。これを3~5年間継続します。

 ※維持期はオンライン診療でも投薬可能です  ▶詳細はこちらをクリック


院長 木曽 一誠 挨拶

舌下免疫療法を受けられない方      

・スギ花粉症/ダニアレルギーではない方

・5歳未満の方

・重い気管支喘息の方

・悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある方


治療開始時期

・花粉が飛んでいる時期は治療を開始することができません。 (2月〜5月)

・ダニに対する治療は通年治療開始可能です。

・すでに他医療機関にて、舌下免疫療法を開始しており、当院にて継続処方をご希望の方は適宜対応処方いたします。





注意が必要な方 

・アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状をおこしたことがある方

・気管支喘息の方

・妊婦の方、授乳中の方

・抜歯後や口の中に傷や炎症などがある方

・重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方

・他に服用中のお薬がある方      非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシターゼ阻害薬(MAOI)など

・全身性ステロイド薬の投与を受けている方

・スギ花粉以外のアレルゲンに対して反応が高い方

副作用

・口の中の副作用(口内炎、舌の下、口の中の腫れ)

・のどのかゆみ

・耳のかゆみ

・頭痛

※経過観察のうえ、症状が治まらない場合は直ちに受診が必要です。約2%の方に現れます。

アナフィラキシー

・医薬品などに対する過敏反応により、医薬品投与後多くの場合30分以内で、じんましんなどの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)がみられます

舌下免疫療法の詳細は右記サイトをご参照ください。   ▶鳥居薬品 http://www.torii-alg.jp